脇汗 止める デメリット

治療や制汗剤で脇汗を抑えることは体に悪いのか?

結論は、脇の汗を止めたとしても、大きな問題はおきないということです。

 

  1. 体全体の汗と比べると量が少なく体温調節に影響はない
  2. 手術などでアポクリン腺全体を取っても健康に生活できる

 

制汗剤などで汗を抑えることが不安な方も、これで安心できますね。

 

汗を止めるための方法にはデメリットも潜んでいる

 

反面、「汗を抑える方法そのものにリスクがある」場合もあります。

 

汗を抑えることは問題なくても、その方法に副作用があったりすることもあります。

 

どちらかといえば、こちらの方が注意すべきポイントのようです。

 

  • 体へのデメリット
  • 金銭的なデメリット
  • 外見的なデメリット
  • 生活面や時間などのデメリット

 

方法ごとにいろんな注意点があります。

 

制汗剤の成分に注意

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制汗剤にはいろいろな成分が使われています。
これが肌のトラブルにつながるときもあります。

 

塩化アルミニウムで腫れる、痒くなる

 

制汗剤によく使われている成分に、塩化アルミニウムがあります。
人によっては、

  • 赤くなる
  • 痒くなる

こうした皮膚の炎症を引き起こすことがあります。

 

塩化アルミニウムは、汗腺を塞いで汗そのものが出てくるのを抑えるための成分。
その一方で、皮膚の荒れやかゆみといった副作用を引き起こすおそれがある。
また、乳がんの発症リスクも指摘されている。

 

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トラブルが出たときは、成分を確かめて、塩化アルミニウムを使わないものに替えることになります。

 

ただ、どんな成分が原因かは素人ではまったくわかりません。
ひょっとして知らないアレルギーを持っているのかしれません。

 

市販の制汗剤のほとんどは、効き目や薬効が表示できない程度の成分しか入っていません。
(法律で決まっている)

 

そんな微量のものでもトラブルが出たなら、医師に相談するのが最良の方法です。

 

同じ成分を使っているとしても、個人の状態に合わせて医師が適切に処方することもできるからです。

 

銀も敏感肌や子供に使うときは要注意

 

コスメ的な市販の制汗剤にも持続力が高いとうたうものも多くあります。

 

その中には「銀イオン」を使っているものも。

 

銀イオンはとても強い抗菌、殺菌作用があるため、汗で繁殖する雑菌を抑えて消臭効果が期待できる成分。
制汗剤に多く使われています。

 

この銀イオンもトラブルの原因になることがわかっています。

 

金属アレルギーを起こすことがありうるとされています。
(大学の研究発表など)

 

わたしも経験がありますが、金属アレルギーはかなりひどいものです。

 

びっくりするくらい赤く腫れあがり、何事かって慌てるような見た目になります。

 

しかも、その時だけでなくつけるたびになるので、一度なるともうダメです。

 

アクセサリーで肌が赤くなるなどトラブルの経験を持つ人は要注意です。

 

話題の切らないワキ汗治療ミラドライ

ワキガ的なひどい臭いを消すには、医師による本格的で原因に対処する方法が必要です。

 

最近とくに話題なのが、ミラドライと呼ばれる最新の治療方法。

 

マイクロ波と呼ばれる電磁波をワキの下の皮膚に照射します。
この電磁波でワキガの原因であるアポクリン腺の機能を破壊します。
1回の治療でわきが臭とわき汗の両方を7〜8割減らす高い効果が期待されるので話題になっています。

 

一方で、この方法も体に問題が起きることがあります。

 

脇の痛み、赤みや腫れ
(希に)腕や胴の腫れ、脇の色素過剰

 

ただし、ほとんどが、1週間程度で落ち着くもの。
そのほか大きな副作用も数週間から半年ほどで治まるのがほとんど。

 

大きな心配はないのですが、我慢を強いられることになります。

 

また、手術ではないものの、一時的には見た目も悪くなります。

 

夏場など、脇が出るような衣服を着ることが多いシーズは不向きかも知れません。

 

 

【参考】

 

⇒ ミラドライの画像(google検索)

 

 

汗腺

 

ワキ汗の悩みから解放! 「脇ボトックス」

簡単で体への問題もほとんど心配ないことからボトックスはかなり人気。

 

脳の交感神経から伝えられる汗を出す信号を、ボトックスでブロックして発汗を抑える治療法です。
使われる薬は、ボツリヌス菌が造り出す天然のタンパク質を有効成分として用いています。
薬を脇に直接注射します。
1回あたり5分から10ほどの治療時間で簡単にできるのも利点です。

 

また、

  • すぐに帰宅できて
  • シャワーも浴びれます

生活面でも何ら注意することがないのも魅力。

 

ただし、注射ですから「チクっとする」のは仕方がないですけど。

 

1回の注射で、3〜6か月ほど効果が持続。
年2回〜程度で汗を抑えることができます。

 

程度により健康保険が適用されることもあるのも大きなメリットですね。

 

副作用もほとんどないのも特徴。

  • 出血が起こることがある(皮膚が赤黒くなる)

これくらいです。

 

ただし、注意すべき人もいます。

  • 妊婦さんはNG
  • 神経に関わる持病がある人も申告して相談が必要です

 

デメリットとしては、

  1. 効果期間が短いため、通年何度か行う必要がある
  2. その都度治療費(50,000程度)※が要る

※違いがあります

 

年に数万円から10万円をどう考えるかは人それぞれです。

 

 

【参考】

 

⇒ 脇ボトックスの画像(google検索)

 

 

根本治療である手術によるアポクリン腺の除去

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もしワキガということなら、一生何らかの治療を繰り返すか、根本的な治療をするかを選択することになります。

 

それなら、いっそのこと「手術してもいいかな」と思いますよね。
原因がなくなれば臭いも消えてなくなります。

 

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ただし、子供の場合は事情が違ってきます。

 

アポクリン腺は、第二次成長期が終わるまでずっと発達します。
発達途中で切り取っても、わずかに残ったものがまた大きくなるというリクスがあります。

 

実際に、中高生で手術して取っても、また発達してワキガになったという例も。

 

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手術は、体、生活面、時間的など大きな負担がかかります。

 

もちろん金額も数十万円ほどと大きなものになります。

 

その結果が無駄になるのはかなり厳しいですよね。

 

根本治療できる反面、こうした大きなリスクもあるという理解の上で行うことになります。

 

子供へのワキガ手術については、こちらの記事にもまとめてあります。

 

⇒ 子供 わきが 手術

 

脇汗 止める 飲み薬 デメリットはある?

実は、汗を止めるための内服薬というものもあります。
もちろん「医師が処方」します。

 

アセチルコリンという物質の動きを抑制します。
脳からの「汗をかく」という指令を止めて一時的に汗が出るのを抑えます。
身体の広い範囲に汗をかきやすい方に処方されます。
・服用から約1時間で効果が出る即効性
・自分の必要なタイミングで汗を止められる
料金保険適応 30日分 ¥1,980 程度と安価です。
〈副作用〉頭痛、眠気、口渇、便秘、発汗など、ごく稀です。

 

【参考】
「くすりのしおり」くすりの適正使用協議会
https://www.rad-ar.or.jp/siori/

 

ただし、こちらは脇限定ではなく、からだ全体の汗が多くて生活面に支障が出る多汗症の方に使われます。

 

汗が多すぎて大きな生活上の問題があるなら、医師に相談してみてください。

 

【まとめ】脇汗 止める デメリット

 

脇の汗を止めてしまうことによるデメリットやリスクは小さいものだとわかりました。

 

体への影響もほとんどない。

 

一方で、「汗を止める方法そのものにはデメリットがある」ことも。

  • 成分によるトラブル
  • 見た目、外見上
  • 金銭的
  • 時間や生活への影響

 

こうしたことを理解しておくことも必要ということです。

 

特に、子供の場合にはさらに条件が厳しくなります。

 

  • 肌が弱い、敏感
  • 成長過程で大人より確実性が低くなる

 

そして、何よりいちばん大事なことは、子供ならではの難しさ。

  1. まだまだ精神的に幼く不安定
  2. ちょっとしたことが悩みになる
  3. 大事なことを見過ごす

 

体や生活への負担などは大人よりも大きく感じるでしょう。

 

周りを気にする度合いも、大人よりも大きい。
なにせ、同じ集団で毎日過ごしている。

 

しかも、子供はまだまだ心や判断力が低いため、言動もストレート。

 

イジメなどに繋がることも心配です。

 

こんな子供の汗や体の臭いというデリケートな問題には、「柔らかくて負担が軽い方法」を選ぶことがポイントです。

 

デメリットも、子供の視線、視点でよく考える必要があるということですね。